清らかな心(5/19)

きのう帰りの電車で、マンガか何かのミュージカル帰りと思われる、喪女の代表みたいな女性2人組がいて、気になったのでつい前に陣取ってしまった


サブカルが蔓延した現代では、身綺麗で普通にかわいかったり、ギャルでコミュ力がべらぼうに高いオタクもざらにいるが、いまどき珍しいくらいのオタクオーラを纏っていた(とはいえ社会的にはかなりいそうな分類、ヒラサワのライブとかによくいそうな感じ)

喧騒に埋もれるありあまる地味さ、安ものの服では無理があるクラシカルなアンティーク趣味、不器用な色味やアクセサリー、極めつけのノーメイク…

化粧して垢抜けた服を着れば、よくいそうな人になると思うんだけど

その外見の無頓着さから、なんか異質に見えてしまうのだ

興味の対象が二次元にあって、自分にはないのかもしれない

人目が気になる自意識過剰のわたしはそこから抜け出したくて仕方なかった

だから嫌悪感とともに面白みを感じるのかもしれない

決して批判ではない

自分と似て非なる生き様が面白いと思う


彼女たちは車内でずっとTwitterをしていた

舞台の感想でも打っているのかな?と思った


オタクのツイートは基本ことば巧みにひねくれていて面白いと思っているので

どんな面白ツイートをしているのかな?と思い

自分から見え見えのところで打っていたため

チラ見してしまった

なにを打っていたかまではよく見えなかったが

二人でいるのにほぼず〜〜っとツイッターやってるので

熱い気持ちを見せびらかすタイプのオタクなんだなと思った

一人の方は舞台のグッズらしきパーカーを着て、袋を持っていたので

きょう気になって検索してみた

何気ない好奇心だったけど

アカウントに鍵がかかっていなかったので

二人とも普通に特定できてしまった


ネット怖すぎだろ


さて、その内容だが

なんとも素直な言葉がたくさん並んでいた

純粋な感動、素朴な絵文字、誰も傷つけない言い回し

あれ?わたしが思ってたのと違う…

もっと腐りきった、汚い、こじらせて気持ちいいくらい開き直ってる

ホアアーーーッ!ギエピーーー!!みたいなやつか

軽率に萌え〜〜っブヒブヒ!

みたいなものを想像していたのに…


ボブゲ、ソシャゲの爛れたフォロワーを好んで見てきたからか

オタクは歪んだものだと思い込んでいたけど

歪んでいるのは自分でした

わたしの脳みそだけがこじらせてました…

偏見っておそろしいですね

あんなに純粋に楽しんでいる人たちを、どうしてかわいそうな目で見ていたのだろうと恥ずかしくなった

かわいそうなのは自分でした

あらためます!